オネエタレント、振り付け師として活動しているカバちゃん(正確にはKABA.ちゃん)。かつてはイケメンだった彼は気づけば立派な女性に変わっていた。そのあまりにもすごい変貌ぶりに、twitter上でも多いに賑わっている。
2016年の8月には戸籍上でも男性から女性に正式に変更したことを報告している。容姿については何度も整形手術を繰り返し、女性に近づこうと努力していた。そしてついには声帯も変えてしまった。
そんなカバちゃんの現在の声と女性になった新しい名前がテレビ番組で放送されていた。
カバちゃん(KABA.ちゃん)の声と名前と性別まで変わった!?
カバちゃんがオネエタレントだということはこの記事を読まれているあなたはご存知のことだろう。カバちゃんは小室哲哉氏がプロデュースしたダンスユニット「dos」で『ASAYAN』からデビューした。それが今から20年前の1996年のことだ。
当時はオネエということを隠していたため、あまりしゃべらないようにと事務所サイドからも言われていたようだが、『笑っていいとも!』に出演した際にオネエであることをカミングアウトした。
このときはまだオネエタレントは今ほど活躍していない時代だ。にもかかわらずテレビ番組でカミングアウトしてしまう度胸はすごい。
いや、なにかを変えたい。そんな思いがあったのかもしれない。
現在でもカバちゃんは他のオネエタレントとは違い、男性から完全に女性になった。周囲は困惑し、ときには反対もしただろう。しかし、カバちゃんはそれを押し切って、女性になった。戸籍上も名前もそして声も。
日本ではオネエタレントやゲイなどの同性愛者に対してまだまだ偏見がある見方もある。マイノリティ(少数派)なので、どうしてもそういった思考に陥りやすいのかもしれないが、やはり当の本人たちとしてはかなり生き辛い世の中なのではないかと感じる。
カバちゃんにもそうした辛い経験があったに違いない。今でこそ、毎日テレビには誰かしら同性愛者、バイセクシャルの有名人やタレントが出演しているが、以前は今ほど比べ物にならないほど偏見の目を持たれていただろう。
カバちゃんはそれでも、実際に戸籍まで変える人は少ないということから、
「(性別の)線をなくすように私が頑張っていく」
と前向きに表明している。
カバちゃんは、「歯」以外の体のすべてを整形しており、睾丸もない。そして声帯手術もしており、その後は女性の声に近づけるためにボイスチェンジという手術もしている。そして2016年8月には正式に戸籍を男性から女性へと変更した。本名も変更したのだ。
カバちゃん(KABA.ちゃん)の現在の声と新しい名前
カバちゃんの声がどんなふうに変わったのかと気になることだろう。こちらがカバちゃんの現在の声だ。心して聞いていただきたい。
カバちゃんの現在の新しい声
いかがだろうか。今までのカバちゃんの声からは想像できないほど、高く女性らしい声になっている。聞きなれないせいか、かなり違和感を感じざるを得ないが、この声からもう少し落ち着いてくるということらしい。
新しくなった声にカバちゃん本人もそうだが、まわりも落ち着かない様子だが、それも時間の問題だろう。カバちゃんのキャラクターがあればなにも問題なく以前のように芸能活動を続けられるのではないかと思う。
そして、カバちゃんは声の他にも新しくなったことがある。それが「戸籍」と「名前」だ。
性転換手術をしたことによって、日本では戸籍の変更ができる。カバちゃんは条件を満たしたため、念願だった女性へと生まれ変わることができたのだ。だが、まだ名前が生まれた当時の名前のままの「椛島永次(かばしま・えいじ)」。この名前は実は両親がつけた名前ではないのだという。そんな思いもあってか、新しく女性へと生まれ変わったカバちゃんの女性としての名前を両親につけてもらうことにしたのだ。
そして決まった名前が『一華(いちか)』だ。
「“華”を咲かせようということと、一から出直そうという意味で、いっちゃん」
と命名された。KABA.ちゃんは笑顔で、初めて親からもらった名前に感激していた。
その様子はテレビ番組で放送されていた。それがこちらだ。
見ていると、カバちゃんの思いや両親の思いなど、複雑だけど嬉しい気持ちになる。これまでずーっと体に違和感を覚えて生きてきたカバちゃん。やっとの思いで体も性別も心と一致した。
「女性になりたい!」というよりも「元に戻りたい」
そんな思いで今まで生きてきたのではないかと思うと、辛かっただろうと心から思う。
今まで以上にカバちゃんを応援したくなった。新しくなったカバちゃんをますます応援してみようと思う。
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