2019年5月24日(金)、また妊婦加算について国会で議論されていることがわかりました。
妊婦加算は2018年度に新設されましたが、しっかりとした説明もなく突如、新設されたため、医療機関や患者側も納得できる態勢を取られないまま診察をしていたことで一時期、問題になることに。
そして、一時的にこの妊婦加算は凍結することになったのです。
しかし、依然として厚生労働大臣は妊婦加算は必要だと考えているため、再度、議論に至ったというわけです。
妊婦加算とは何か?そもそもなぜ必要なのでしょうか?
また再設されるとなれば、点数や料金はいくらになるのか気になりますよね。
妊婦加算については私は反対ですが、あなたはどう思いますか?
この記事はザッとこんな感じ!
妊婦加算とは何か?なぜ必要?
そもそも妊婦加算とは何なのでしょうか?
妊婦の方の外来診療について
・ 通常よりも慎重な対応や胎児への配慮が必要であることから、診療に積極的でない医療機関が存在していたこと
・ 日本産婦人科医会・日本産科婦人科学会からの妊婦の外来診療に対する評価の新設の要望などを踏まえ、平成30年度診療報酬改定において、妊婦に対する通常よりも丁寧な診療を評価するため
以上のことから妊婦加算が新設されたようです。
つまり妊婦加算とは、医療機関が積極的に妊婦の診療をするように、と推進するためのものということですね。
妊婦は母体や胎児、合併症などの診断が困難でいつもよりも注意を要するため、医療機関への配慮のために妊婦加算を新設したほうが良いという意見は理解できます。
が、妊婦の診療に積極的ではない医療機関が存在していたから、積極的な診療をしてもらうために妊婦加算を新設しようとするのはどうなんでしょうか?
誰に対しても等しく平等に丁寧に診療してほしいんですけどね。
妊婦加算の点数や料金はいくら?
妊婦加算が再度、設定されることになると、医療点数や料金はいくらになるのでしょうか?
患者はいくら負担しなくてはならないのでしょうか?
以下に初診と再診の点数と料金表を載せておきます。
患者の3割負担を例にしていますので、それ以外の方は異なりますので注意してくださいね。

もっとも点数が低く、料金が安いのが診療時間内の再診です。
反対に、もっとも点数が高く、料金が高いのが深夜の初診です。
これらの点数、料金が、通常の初診料または再診料、外来診療料に追加して加算されます。
患者にとっては余計に負担が増えるというわけです。
でも、負担が増えていたのはこれまでの話で、もし妊婦加算がまた設定されることになったとしても、もしかしたら患者の負担は必要なくなる可能性もあるのです。
なぜ負担がなくなるのかというと・・・
医療保険に入ってる方は3割負担や1割負担で医療機関へ支払いをしていますよね。
これは国が公費で負担をしてくれているからなんですよね。
妊婦加算も同じように公費で全額負担してくれたら、患者(妊婦)は妊婦加算が追加されてもこれまでと同じ料金で診療を受けることが可能というわけです。
そして医療機関側も妊婦加算分の点数、料金を国からもらえるというわけなので、医療機関と患者(妊婦)は良いことづくめですよね。
妊婦はより丁寧に診てもらえるかもしれないので(^^)
ただ、国の負担が増えるのでその費用はどこから賄うのか?という疑問が出てきますが・・・
そのためには消費税を10%にします!
ってことになりそうですけどね・・・
国民が平等に負担を強いるのか、妊婦だけに負担を強いることになるのか。
難しい問題です。
妊婦加算にあなたは賛成?それとも反対?
ここまで説明してきましたが、あなたは妊婦加算に賛成ですか?
それとも反対ですか?
立場が違えば、意見は異なると思います。
国会議員に女性は少ないですし、男性でも家事育児に積極的な人はおそらく非常に少ないでしょうね。
今でこそ、世間の若い男性はイクメンと呼ばれ、積極的に家事育児をする人が増えましたが、それでもまだまだ世界的に見て少ないです。
国は子どもを作れ、という割には待機児童の対策はほとんどできておらず、さらにはこれから子ども産もうとしている妊婦から妊婦加算という名目で医療費を奪おうとしている実態です。
妊婦の負担なく、公費で妊婦加算を医療機関へ診療報酬として計上するのであれば、私は賛成です。
ただし、消費税を増税しないのであれば、という条件付きで。
妊婦に負担がかかる妊婦加算ということになれば、まったくもって反対です。
あなたはどう思いますか?
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